放送禁止歌 / 森達也

電車の移動時間とかで読了。この本の元になった「NONFIX」の放送をたまたまオンタイムで見たんだけど、本当に面白く考えさせられる内容だった。大学のゼミで部落差別をテーマにゼミ論書いたんだけど、こういう本を見るとまったく掘り下げられていないなということを思い知らされる。あの問題は「きれいな論文」という形にまとめられるようなものじゃないのだ。

メディアが「何となく」で規制をしていることと、「何となく」のイメージが本人の知らないところで拡大再生産されていくインターネット。いずれはこれをテーマに一冊の本を書かなければとは思う。そのとき、どういうアプローチがいいのかはこれから考えなければ。

いずれにせよ、俺はまだまだフィールドワークが足りない。真実はネットになんかまるで転がっていないのだ。