人気者商売も大変だ

http://postalservice.jugem.cc/?eid=101
このblogのエントリーが興味深かった。

かいつまむと、アジカンが人気で女子ファンが多くなってる状況に対し、ゴッチが日記で「男性ファンから受けた方がうれしい」と書いたら、掲示板をほぼ埋め尽くす女性ファンが憤慨、みたいな。そういえば人気的に全盛期だった頃のユニコーンが男子限定のライブやったり、電気GROOVEも日清パワーステーションで男子限定のシークレットライブやったりしてましたな。どっちも客との一体感が凄いめちゃめちゃ盛り上がったライブだったそうで。

アーティストはファンを選べないという問題はどんなコンテンツビジネスにもついてまわるものだけど(書き手も読者を選べないわけだし)、音楽の場合ライブみたいに直接的なコミュニケーションが存在するだけ、ファンの質を意識せざるを得ない部分があるんだろう。

音ハメをやり始めてからずーっと「果たしてアーティストはファンのことをどう思ってるんだろう」ということを考えているのだが、まったくもって結論が出ない。人によるだろうし。しかしアーティストがファンをどう思うかということは人それぞれで構わないのだが、それをビジネスに落とし込む人達はファンという存在をどう考えるかということはかなり重要になってくると思う。CCCDだってそういう問題だったんだろう。うむむむ。

あと、ゴッチは日記でいろいろなことをぶっちゃけ過ぎなんだと思った。

「レイディースのみなさんには悪いが、やっぱりロックバンドはメンズに受けたいとやってる人は皆思っている」

これは本音で思っていても、書いちゃいけないことだったのかもね。いやそれを敢えて書いてしまうというところにロックスピリッツがあるのかもしれない。

だから、俺はアーティストが公式ページで掲示板作るのはあまり賛成しない。公式ページってのはどこよりも早く、リリースやライブ、メディア掲載情報などをひたすら迅速かつ大量に更新すればいいのだと思っている。それができないなら全部ファンサイトに任せちゃえばいいのだ。

そして、女性ファンの中には「ああいう痛い女性ファンと一緒にして欲しくない」と思っている人もいるだろう。だからこそ憤慨する人もいる。階層化だ。音楽に限らないことだけど、それでも音楽ファンの階層化(カテゴライズによる他階層への軽蔑)傾向は凄い。ネットがそれを加速させた面もあるんじゃないだろうか。